"白"は 色ではなく 明るさだ,
と 聞かされたとき 驚きとともに
なんだか妙に清々しい気分になったのを
覚えている.
14歳か 15歳か...
とにかく はるか昔の学生時代.
美術の時間で イワシを描いていた気がする
黒い厚紙に 生のイワシを 絵具で描いていた気がする
山岸,という教師だったと思うが,
僕の絵を取り上げ 掲げて 皆の手を止めさせた.
白い絵具だけ 使っていることを注意された.
色をつかいなさい 白は 色ではない,と
敗れた腹から 針のような あばらがはみ出て
その奥は 赤く暗い
体表は 部屋にさす光を跳ね返して 青や緑で明るい
小さな絶望。。。というほどではないが
かなりガッカリした.
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